顧客の課題について
【高齢者世帯が抱える課題】
高齢者の介護は、要介護者本人意思の理解と把握から、病態を考慮した食事の用意などの日常的かつ難易度の高い課題や、身体状況に応じた心身のリハビリテーション、服薬よる治療や緩和ケア、認知症の予防やケア、生活の満足度の維持向上など、高齢者本人のみならず家族全員のためにも様々な要素を考慮する必要があります。しかし、高齢者が本格的に介護を必要とする平均年齢は84歳と高く、その子ども世代も65歳以上の高齢者であることが少なくありません。そのため、高齢者の介護に関しては家族だけで現状を整理して必要な情報を集め、多くの課題に対して迅速かつ正しい判断を行うのは非常に難易度が高いです。
【在宅介護に関わる医療・看護・介護関連従事者の課題】
要介護高齢者は、主介護者である家族が日常的にケアを行いながら医師や看護師、介護士などのケア専門職とコミュニケーションを取りながら日々の生活を維持しています。しかし近年身寄りのいない高齢者が急増するようになったことで、認知機能が衰えた要介護高齢者本人の意思を代弁したり、各種サービスを受けるための契約を締結したり、サービス利用料金の支払う主体が不明瞭になることが増えてきました。そのため、在宅療養中の高齢者の生活に関わる企業や専門職は本来の権限や責任範囲を超えてケアサービスを受ける高齢者の生活を無償で支える‘シャドーワーク‘の負担を抱えることが増えてきました。
【介護施設運営事業者が抱える課題】
施設介護は高齢者の生活全般をケアする非常に広範囲かつ専門性の高い生活支援サービスであり、施設のスタッフや管理者は常に多忙を極めます。そのために、ケアスタッフや営業担当者が不慣れな事業企画を兼務することが多く、十分な社内の理解が得ることができる説得力ある提案に苦労するケースが非常に多いです。その結果、施策実施に際した社内調整に膨大な時間を取られてしまい、施策のスタートが遅れたり頓挫したりすることも多く、多くの企業が事業刷新を遂行できていない状況です。
【高齢者、終活関連企業が抱える課題】
高齢者を対象にする事業会社の多くが、高齢者の低いITリテラシーや商材提案の高い難易度、サービス利用判断にも非常に多い関係者が存在するなど、特殊なマーケット事情が多いために経営判断に検討要素が多いです。このような高齢者、終活マーケットの理解と分析は、地域包括ケアシステムの理解や高齢者の購買行動の分析、行政や法律との関係性の把握も必要であり、事業判断に不安も大きい状況です。
当社のサービスについて① / 経営のミカタ
経営のミカタは、「経営判断に困った時の頼れるあなたのミカタ」をモットーにした、少子高齢化に関わる社会課題に特化した事業支援サービスです。児童・青少年に関わる社会課題から、高齢者介護や死後事務に至るまでの広範囲の世代に対する行政や民間営利企業の悩みに答えています。
特に、高齢者層に向けた介護リフォーム、在宅療養における高齢者の健康・栄養管理、有料老人ホームのなどの介護施設、転居後の空き家の活用、癌末期患者向けのホスピス施設、死後事務委任から相続、ご遺族の生活など、高齢者の生活や終活に関わるサービスや事業の開発や投資、事業買収、アライアンス提携などをサポートしています。
各サポート業務は、マーケット調査や関係者インタビュー、事業アイディアの整理、事業計画書の作成も含みますが、企業全体の中長期経営戦略や事業部戦略、営業企画、採用計画、広報活動、ESGやSDGs経営実績確保に関わるミッションまで、企業経営にかかわる幅広い領域で、クライアント企業様の希望や理想に沿った支援サービスを提供しています。
その他にも、地域包括ケアシステムにおける高齢者の在宅療養に必要な地域基幹産業の設計や、中央政府や地方自治体による官民協働の福祉施策の検討・立案・検証まで、幅広い領域のビジネス環境分析や課題の分析、ソリューション提案を行っています。
<支援事例 ① 高齢者を取り巻く事業環境調査分析 例>
<支援事例 ② 福祉に関わる公民協働/官民協働事業企画調整>
▲横浜市の官民協働による「地域循環経済×誰一人取り残さない社会の仕組みづくり」の支援
:当社代表は、国内最大の基礎自治体である横浜市の官民協働事業をサポートしています。横浜市は、少子高齢化社会に向けた最も先進的な官民協働の取り組みを推し進めている自治体でもあります。従来の官民協働事業検討は行政主導の専門家会議などの活動が中心になっていたために進捗が遅く、民間企業の参画や継続的な協力を得られにくい難点がありました。それに比べて横浜市では、民間の活動を行政が繋いだり、助言などの支援をする活動が主となっているため、進捗が早く優良な民間企業を多く巻き込みながら進めていく事ができています。
当社は、横浜市の `誰一人取り残さない社会の仕組みづくり` の施策において、地域コミュニティ機能強化×地域見守り、児童福祉×スポーツ、障害福祉×農業、外国人雇用と外国企業誘致など、自社の豊富な経験と知見を活かして広い領域の官民協働の取り組みをサポートしています。
▲横浜市の「個・孤の時代の人生ケア会議」の参加
:横浜市が市内青葉区にあるすすきの団地にて、身寄りのいない高齢者を中心とした孤立・孤独状態に陥りやすい市民のケアに関する会議に当社代表が参加し、議論及び提案を行っています。加齢や認知症などの疾患などの理由で意思能力の衰えた方の意思を誰がどのように組み上げて本人の意に沿った判断を手助けするのか、新たな制度の導入を視野に検討を進めています。
当社では、現状として訪問看護や訪問介護などの訪問型ケアサービスの従事者や民生委員などの地域コミュニティのメンバーによる権限外の無償ボランティア(シャドウワーク)の役割を評価しつつもその弊害を指摘し、民間の専門事業者と連携したシャドウワークの有償化を事業提案し、横浜市との意見交換を継続しながら検討を継続しています。
▲横浜市の団地再生事業(団地の再価値化事業)の新家系モデルを提案
:横浜市青葉区の「すすきの団地」、横浜市緑区の「竹山団地」を対象にした団地の再価値化事業において、高齢者だけにフォーカスを合わせるのでなく、児童・若者から、子育て世代、高齢世代、に至るまでの多世代の交流や助け合いによって成り立つ地域見守り機能の強化の他、住民に対する医療的ケアの充実、住民の意思決定支援機能の強化、住民の経済的自立に向けた職業訓練や就労支援に至るまでのサイクルを提案し、その機能を担うことのできる事業者を集めて具体的に投資検討を進めています。
当社のサービスについて② / 介護のミカタ
介護のミカタは、「介護に悩んだ時の頼れるあなたのミカタ」をモットーにした、介護者向けの情報提供サービスです。在宅介護から施設介護に至るまで高齢者世帯が抱える生活の悩みに役立つ信頼できる生活の知恵から専門家による情報まで発信しています。
<介護のミカタの記事を執筆している専門家の皆様>
【歯科医師】五島 朋幸 先生
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日本歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科臨床准教授
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日本歯科大学東京短期大学歯科衛生士科講師
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東京医科歯科大学非常勤講師
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慶応義塾大学非常勤講師
【歯科医師】藤巻 弘太郎 先生
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日本体育協会公認スポーツデンティスト
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日本スポーツ歯科医学会認定医
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日本顎咬合学会認定咬み合わせ医
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日本口腔検査学会認定医
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日本ドライマウス協会認定医
【薬剤師】齋藤 直裕 先生
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日本大学薬学部薬学科卒業
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公認スポーツファーマシスト
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在宅医療に積極的な訪問薬剤師
<介護のミカタの記事を執筆している専門家の皆様>
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【看護師】飯塚千晶 様
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【看護師】増田 翼 様
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【理学療法士】市川 塁 様
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【作業療法士】臼井 悠 様
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【言語聴覚士】垣内 弘美 様
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【管理栄養士】稲山 未来 様
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【歯科衛生士】伊藤 瑠美 様
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【歯科衛生士】三好 早苗 様
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【歯科衛生士】白石 愛 様
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【主任介護支援専門員】森岡 真也 様
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【福祉用具プランナー】栗原 俊介 様
<介護のミカタの記事タイトル 例>
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「うまく噛めない」の在宅リハビリテーション 増田 翼
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歯医者と入れ歯と食支援 五島 朋幸
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高齢者が食事に2時間もかけるのは正しい?間違ってる? 稲山 未来
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“介護疲れ”に悩まないために【疲労回復のコツ】 市川 塁
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服薬のタイミングがずれてしまったときに大切なこと 齊藤 直裕
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最期まで口から食べるために訪問歯科を利用する 五島 朋幸
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アルツハイマー型認知症の食支援 増田 翼
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高齢者が痩せる原因と対策 稲山 未来
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入れ歯をあまく見ちゃダメ!歯がなくなると食べ物が飲み込めなくなる!? 五島 朋幸
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食べることの悩みは管理栄養士へ! 稲山 未来
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認知症?食事をしてくれないときはどうすれば良い!? 稲山 未来
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何が食べられる?食事を出すときに考えたい、ちょっとの工夫 垣内 弘美
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手押し車と背中の関係~シルバーカーと歩行器の違いって何? 栗原 俊介
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介護の相談はどこにする? 森岡 真也
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脳血管疾患の後遺症、「食べる」のリハビリテーション 増田 翼
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食べられないのに、口腔ケアは必要なの? 三好 早苗
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“介護歪み”解消!介護する前に知っておきたい自分のカラダケア 市川 塁
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誤嚥を防ぐためのとろみの付け方 稲山 未来
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最期まで自分の口から食べることの楽しみ!伊藤 瑠美
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薬を飲んでいて、これって副作用じゃないかしら?と心配になったとき 齊藤 直裕
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上手に食べるためにも出すって大切 増田 翼
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車椅子ってどんな道具?意外と知られていない使い方の注意点 栗原 俊介
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パーキンソン病は「食べる」に障害を起こしやすい病気 増田 翼
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ずっと噛んでいて飲み込めない理由とその対処法 増田 翼
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口から「食べる」の動きを知ろう! 五島 朋幸
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タンパク質の働きと効率的な摂り方を学ぼう 稲山 未来
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ALS(筋萎縮性側索硬化症)は食べる機能の障害も起こす!? 増田 翼
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糖質の働きと正しい摂取量。高齢者は「肥満」の方が長生きできる…ってホント!? 稲山 未来
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噛みにくい食べ物はどう調理すれば良い?食べる機能に合わせた調理の方法 稲山 未来
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「食べにくいな」と感じたら、食べるための環境を整えよう! 五島 朋幸
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食べる機能に合わせた調理の方法~むせ込む編 稲山 未来
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食べられなくなった時、どうしますか? 増田 翼
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何種類もの薬、「こんなにたくさん飲んで大丈夫?」と不安になったときに 齊藤 直裕
当社の社会貢献活動について / 社会のミカタ
1.社会的養護施設を巣立つ子供・若者に生活家電セットを贈る公益事業の運営
:公益財団法人つなぐいのち基金の事業として、児童養護施設などの社会的養護施設を巣立つ子供・若者に対して洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、掃除機、電子レンジを基本セットとする生活家電セットを贈る応援企画を運用しています。少ない自立支援金で独り立ちしなければならない子供・若者が前向きな気持ちで夢や目標に向かって頑張っていけるように今後も毎年継続していく予定です。
2.新規の子ども食堂開設に向けた資金調達支援
:神奈川大学サッカー部員が中心になって地域コミュニティ活動を行っているNPO法人KUSC(ケー・ユー・エス・シー)が子供たちに対する支援活動を拡大できるように、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)の助成事業を提案し、申請に際した事業計画書作成、アピール資料作成およびアドバイスを実施し、2024年の助成として満額の1500万円の採択が決定しました。今後は子ども食堂のオープンに際したプログラム設計や、次年度以降の継続運営のための各種補助金申請や支援企業の誘致のサポートを継続していく予定です。
3.子ども食堂の組織運営基盤構築の伴走支援
:東京都板橋区蓮根地区にある板橋子ども食堂のFacebook広報活動支援や、子ども食堂運営補助金申請、地域農産物寄贈受付、中古ランドセル寄贈など、高齢の担当者に代わって行政を含む外部団地との調整を代行しています。現在は年間約120万円の子ども食堂補助金を継続的に採択することができ、地域交換活動も継続できる予定です。